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2010.01.29 「豚の種別判別法」特許取得のお知らせ

このたび日本認証サービス株式会社は、黒豚識別遺伝子検査で採用しているDNAマイクロアレイ(DNAチップ)を用いた豚種別判別法について、国内特許を取得しましたことをお知らせ致します。

発明の名称:豚の種別の判別法
特許番号:特許第4363561号
特許権者:日本認証サービス株式会社
登録日:2009年8月28日

技術概要

 黒豚(バークシャー種)の識別方法として、PCR-RFLP法を用いた毛色関連遺伝子の多型判別法が用いられることが多い。しかし、この方法は制限酵素処理を用いるため検査方法が煩雑であり、結果解析に電気泳動やUV写真撮影が必要であるなど、操作性に難点があった。
 そこで弊社ではDNAマイクロアレイを用いて、豚毛色遺伝子のSNPs(一塩基多型)を相補的オリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーションにより検出する方法を開発した。これにより、制限酵素処理や写真撮影、染色用の有害物質の使用が不要となり、操作性や安全性が向上した。さらに、ハイブリダイゼーションの使用によりPCR-RFLP法よりも多くのSNPs数を検出することが可能となり、豚遺伝子型の識別精度も向上した。発色の有無でSNPsの存在を判断することから、ヘテロ(異型)の判定も容易に行えるようになった。

分析手順

検体のサンプリング及び粉砕
 ↓
検体からDNAを抽出
 ↓
PCR(毛色に関連するMC1R遺伝子及びKIT遺伝子の一部領域を増幅)
 ↓
PCR反応液を混合、熱変性
 ↓
ハイブリダイゼーション及び発色
 ↓
発色パターンの解析及び結果判定

DNAマイクロアレイ法とPCR-RFLP法の比較

DNAマイクロアレイ法 PCR-RFLP法
使用多型領域
(PCR増幅領域)
毛色関連遺伝子(MC1R、KIT遺伝子の一部) 毛色関連遺伝子(MC1R、KIT遺伝子の一部)
検出SNPs数 14ヶ所(MC1R:5、KIT:9) 7ヶ所(MC1R:3、KIT:4)
SNPs検出方法 PCR増幅産物と相補的オリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーションの有無 PCR増幅産物の制限酵素(7種類)による切断の有無
SNPs可視化方法 ハイブリ後の発色操作、スキャン 電気泳動、染色、写真撮影
SNPs判定方法 発色キャプチャーの位置 DNAバンドのパターン
遺伝子型(アレルタイプ)決定方法 SNPsの組み合わせ(PCR-RFLP法のものも使用可) SNPsの組み合わせ
検査所要時間 約8時間 約8時間
有害物質の使用 使用しない EtBrを使用する
その他 ヘテロ(異型)の判定が容易 各検査機関で使用されている

DNAマイクロアレイの発色反応パターンの一例


黒豚(バークシャー種)

交雑豚(バークシャー種ではない)

(参考)ハンプシャー種

判別対応種

今後も新たな分析技術の研究開発に取り組み、食品や環境分野での調査に活用して参ります。
分析に関するご質問等ございましたら、分析事業部までお問い合わせください。