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JCSニュースレター 第004号

オーストラリア・ニュージーランド牛肉の品質保証およびトレーサビリティシステム

オーストラリアの制度

① 品質保証

 <農場>
・ 家畜生産保証制度
出荷する家畜の薬品使用や給餌の履歴を含む食品安全または品質保証の状況を家畜生産者が申告するためのもので、農場識別番号(PIC)など生産者に関する情報が予め印刷されている全国出荷者証明書(NVD)で申告を義務付けています。この品質プログラムに参加している農場は年に1度の監査を受けています。

 <肥育場>
・ 全国肥育場認定制度(NFAS)
輸出向けの穀物肥育牛は独立監査を受けたNFAS認定肥育場で生産され、肥育飼料、飲料水の検査を含む健康管理および生産管理を実施し記録を保存しています。

 <輸送及び家畜市場>
・ トラックケア
動物福祉、肉質、安全性を最大限に確保するため家畜輸送の際に適用されるプログラムです。

・ 全国家畜市場品質保証プログラム(NSQA)
家畜市場での主要な品質上の問題点、危害を管理するプログラムです。

 <食肉加工場>
・ オーストラリア規格(AS)
オーストラリア検疫検査局(AQIS)が法遵守を証明する法律で規定されています。食肉の衛生的な加工を保証するために全ての輸出向けの食肉加工場が基準を遵守しています。

・ 検査プログラム
輸出向け食肉加工場は大腸菌およびサルモネラ菌の検査を受けなければならず、また政府が実施する全国残留検査(NRS)は食肉に含まれる農薬、獣医薬品、環境・産業汚染物質を検査します。

 <輸出と出荷>
輸出用のコンテナは全て、AQISの獣医検査官が検査し封印し目的地に到着するまで開封されません。

② トレーサビリティ

 <農場>
2005年7月より義務化された全国家畜識別制度(NLIS)は電子タグを使用したオ?ストラリアの牛肉のトレサビリティシステムの一環です。家畜の出生農場までさかのぼることができ、また農場から先を追跡できることを保証します。

 <肥育場>
農場から肥育場への輸送をはじめ家畜の移動や健康状態、給餌履歴はすべてNLISデータベースに入力され保存されます。

 <家畜市場>
NLISに基づき、肉牛は家畜市場で取引されます。

 <出荷>
全ての輸出向け牛肉製品のコンテナ番号はAQISの中央データベースに蓄積されています。

このようなオーストラリアの牛肉業界では、このような飼育、輸送、加工、輸出のサプライチェーン全体を通じて、独立した監査システムが構築されています。

一方、ニュージーランドでも、生産農家はすべての家畜に対して、家畜飼育履歴申告書を作成し、家畜の健康状態を証明するための法定文章を農林省(MAF)に提出することが法的に義務付けられています。抗生物質や成長ホルモンの投与履歴も申告され、加工工場を通じてトレーサビリティ(追跡調査)が確立されています。また食肉に対する衛生検査の諸条件は、非常に厳しく、屠殺前後の検査から、工場設備、機材、衛生、屠殺、加工処理、そして貯蔵と輸送まで、すべての段階を網羅しています。生産農家から食肉加工工場までの一貫した固体識別の徹底が、その基本となっています。食肉売場の店頭で、「抗生物質残留なし」「成長ホルモン未使用」の表示は、食肉を購入する際の重要な判断材料。豆腐や納豆が、遺伝子組み換え大豆の使用状況を表示するように、トレーサビリティによる食肉の安全性の訴求は、販売のための重要な情報になっています。