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JCSニュースレター 第011号

中国産有機農産物・農産物加工食品のJAS認定実地検査のご報告

・武義県缶詰食品工場(検査員:植田)

5月11日より3日間タケノコ採取場と水煮・メンマの製造施設の有機JAS年次監査に行ってまいりました。 水煮を製造するためのモウソウチクは浙江省で、メンマを製造するマチクは福建省で採取していました。 製造品目が違えば採取場所や収穫時期が異なり、格付後は日本へすべて輸出していました。 中国のタケノコ採取場も日本と同じく山なのですが山は全て国の持ちものであり採取する権利を買い、管理を行います。 土壌の検査等は国が有料で行います。採取後のタケノコは製造施設で皮を剥き、ボイルして写真にあるような金色の一斗缶で貯蔵されます。 その後、発注により真空パックなどの個別包装を行って出荷されます。


      (タケノコ採取場)           (製造加工施設)         (タケノコ水煮の半製品)

・北京富億農板栗有限公司(検査員:安藤)

みなさんも天津甘栗をよくみかけられますが、栗の生産は中国の天津省ではなく、生産地となる村は北京の山間に点在しています。 今回、5月24日からの3日間、北京懐柔区の栗の認定事業者の年次監査を行いました。 圃場の周囲は山の尾根で囲まれ、南北9km、東西8kmの中に4つの広い圃場があり、中心部には村人の民家と集荷場、 生産管理を行う村委員会の建物が位置していました。収穫時期でなかったため、圃場の管理体制と村委員会で記録、 管理されている収穫時期の収穫、袋詰、格付の記録等を検査対象としてきました。採取場での格付け後は、 同じ会社の製造認定を持つ北京近郊の製造加工工場に運ばれます。工場では栗を受入れ、 カット、炒り、皮むき、急速冷凍、選別、包装、殺菌の工程を経て箱詰め、格付、出荷されます。圃場の生産者は50から60歳過ぎの方が多く、 日に焼けて年齢よりも若々しく見えました。一方、製造加工工場では20から40歳と比較的若い方々が多く見受けられました。 日本への有機栗の輸出量は近年、増加しているそうです。


     (圃場の最北部からみた採取場風景)                (圃場看板)

・徐州金田食品有限公司(検査員:植田)

江蘇省、山東省に約180haの圃場と選別工場を持ちゴボウ、ニンニク、ヤマイモ、ブロッコリー、人参、唐辛子、インゲン、タマネギ、大根、アスパラガスを生産しています。 広大な土地と夏の温暖湿潤、冬の乾燥という気候を利用し、世界1位の野菜の生産高と栽培面積をもつ中国の重要な野菜生産地域となっています。 近隣圃場もほとんどが化学農薬を使用しない生産方法で栽培されており、また全ての圃場において使用する地下水の検査が年に2回なされていました。 除草の方法や選別、包装は全て生産者が手作業で行っています。人手を要する作業が多いのですが、日本のような人手不足はなく圃場の管理は非常に行き届いていました。


(圃場の風景)